ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか レビュー

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こんにちは。Bobです。
今回はゼロ・トゥ・ワン(ZERO to ONE)のレビューです。
読む前に本書の魅力を最大限に引き出す。
そのような内容にしたいと思います。

本書はピーター・ティールという世界最強の起業家・投資家の講義内容を、
ブレイク・マスターズという起業家が纏めた本です。

結論から言いますと社会人になる前のできるだけ早い段階で絶対に読んでおきたい本です。
仕事面のみならず私生活面でも彼の言葉が走馬灯のように巡る場面が必ず来ます。
その時にその経験を自身の成長を促すきっかけに変えられるかどうかのカギになる。
そのような本だと思っています。

内容の概略

内容を超々概略で簡単に説明するとこんな感じです。
「世界がこれからも成長し幸せに生活していくためには新たなテクノロジーを生み出す他ない。
そのためには世の中の誰もがまだ気が付いていない課題を探し出し、
現在のやり方を根底から覆す手段を考えよう!」

要約すると短いですが、
「なぜ成長が必要?」「幸せって何?じゃあ不幸って何?」「テクノロジーとは?」
などの曖昧なテーマを本書では哲学的内容と実話を交えて詳細に説明しています。
要約だけでは彼の伝えたい本当の内容が理解できません。
ぜひ読んでみてください。

ピーター・ティールってどんな人?

ピーターティールのイメージ図

知らないおっさんの話を率先して聞く人は少ないと思われます。
この人がどれだけ凄い人なのか私の言葉で少しご説明。
名門スタンフォード大学出身、PayPalの創業者です。
Facebookの価値を理解し投資した最初期投資家であり、2020年にIPOしたパランティア・テクノロジーズの創業者かつ現会長でもあります。
さらに驚くべきはビルダーバーグ会議のメンバーであることです。
なんじゃその会議と思う方はWikipediaを見てください。
ビルダーバーグ会議 – Wikipedia
「参加者があまりにも世界的影響力のある有力者や著名人ばかりなので、「影の世界政府」「世界の行く末を決める会議」とも言われている。」
とあります。

とんでもなく頭が切れて、周囲を巻き込み説得する力と確固たる実績がある人類最強の人物。
そう思わざる負えません。

最強の逆張り投資家の側面!

本書のキーワードである「逆」。
真実は往々にして大勢が肯定する方針の別の方向に存在する、というのがティールの主張の一つです。
皆が殺到する扉から出ようとするよりも、誰も通らない裏口を探し当てろという意味です。
例えば本書でも例に挙げている「エコカー」。
エコカーはプリウスのようなハイブリッド車を大勢の方が連想されると思いますが、
大衆の本当の望みは別にあったという主張です。
引き合いに出しているのはティールの盟友であるイーロン・マスク氏率いるテスラ社。
時価総額100兆円を超える大企業に育った同社ですが、
彼らはプリウスに対抗せず新たな形のエコカーを形にしようとしている。
結局、「エコカー」という枠組みではガソリン1リットルに対する走行距離が全てになります。
当然、爪に火を灯すような思いで、ハイブリッドシステムや車体の空力特性を煮詰めていきます。
そうなると行き着く先は一緒で、どうしても似通ってきてしまう。
差別化が難しい。
後発の開発車がプリウスに対抗しようとしても特許の絡みもあり追いつくことが難しくなるのです。

マスク氏はセレブ達が自分達をグリーンに見せたがる性を。
彼らが乗るからクールに見え、だから大衆がこぞって乗りたがるという流行なのだと見抜きました。
彼は誰もがクールになれる電気自動車を作り、独自のブランド価値を築きました。
ビジネスモデル自体の在り方を変えたのです。
広告費を使用しない。クールな人が乗ること自体が宣伝になる。
ディーラーを構成せずにネット販売で済ます。
使用するガソリンゆえゆえよりそれを構成する販売網や製造方法の方がよっぽど無駄が多い。

社会からの答えはその時価総額の差に滲み出ていると言わざる負えません。
本書でピーター・ティールは同社を絶賛しており、テスラ社の成功を予言していたといえます。

協力して独占する!

もう初見だと意味がわかりません。
なんせ「協力」と「独占」は相反するものだと感じるはずだからです。
ティールの異名の一つ「歩く矛盾」はこういう所からつけられたようです。
これを理解するためにはもう一つ理解するべき彼の概念があります。
それは「競争しない」という点です。
なぜなら競争は破壊を生み出すからです。
ここにも逆転の発想が隠されています。
利益が相反するから競争するのではなく、目的が一致しているから競争するのです。
であれば一致団結して協力し、市場を独占した方が効率が良い。

これは彼の教訓でもあります。
PayPal時代に同じ内容の事業を営んでいたマスク氏とぶつかり合いました。
同時に襲い掛かりつつあったドットコムバブルを乗り換えるため協力しあい、
何とか生き残ることができました。

競争は破壊を生み出し、やがて破滅を生み出すのです。

マトメ

マトメと言いつつ全然まとめられませんw
この本は非常に哲学的であり概念の説明が多いからです。
ここでは書ききれないほどの重要な説明があります。
ぜひ手に取って読んでもらって人生の一助として貰えればと思います。
グッドラック!

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